日本語教室での需要の1つに「漢字の読み書き」があると思います。一方で、生活者が接する漢字は無尽蔵に有り、どうやって対応して良いか悩ましいところです。
ここでは、私はSNSなどで見聞きした「漢字練習に使えそうなもの」をまとめておきます。
見つけ次第、更新していきます。
その1 - 地域に多い名字の漢字
これは私が漢字指導について相談された際に提案した内容です。
インターネットで、「市(町)の名前 名字 ランキング」と検索すると、たくさん出てきます。
それを以下の手順で整理します。
① ランキングをExcelに値貼り付け。1列になるように加工する。
② 名字は大体2~3文字なので、1文字ずつ抽出する。(MID関数を使用)

私が使ったサイトでは、奇数位と偶数位が横に並んでいたため、加工が必要。加工後、1文字ずつMID関数で抽出
③ 抽出した漢字を1列にまとめ、ピボットテーブルを使い、漢字毎の使用数を数える。

こんな感じ。

ピボットテーブルの設定はこちら。
④ 多い順に並べ、地域独自の「名字に使われる漢字ランキング」のできあがり。
日本語教室には、その地域に住む方がたくさん来ます。その方々はこれからも同じ街に住んでいく可能性が高いです。そうすると、市(町)に住む人との接点も多いはずです。接点が多い人たちの名字を正確に読めることは、人間関係を構築する上で有益です。また、無作為に学ぶよりも、頻繁に会う人と漢字を関連して覚えることで、定着率も上がるのではないかと考えています。
応用として、地名でも同じものが作れます。
私は、名字と地名を併せて、上位100漢字を優先的に練習すると良いと思っています。レベルや出身国によっては、上位50などに減らして重点的にやるのも良いと思います。
その2 - 『漢字mission!』
小学生が、漢字ドリルよりも効果的な漢字練習の方法を開発しました。
それがこの「漢字mission!」です。「漢字まんだら」と呼ばれることもあります。
とてもシンプルなのに、画期的で、学習者自身のニーズをしっかり反映した内容です。
日本語教師界隈で紹介があり、とても高評価でした。
私自身はまだ使ったことはないですが、いつか使いたいなと思っています。
詳しくは、上記のYouTubeを見てください。
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