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「正解はない」と言われてもさ・・・
それが始まりでした。
私はその昔、市役所の国際交流担当として、3年間、やさしい日本語での情報発信をしていました。はじめは、日本語をやさしい日本語に、どのように翻訳すれば良いか分からず、よく先進地域の用例集を参考にしていました。次第に、同じ用語でも翻訳が違っていることに気づきました。公務員として、これにはとても困りました。というのも、住民の方々は移動します。A市では○○と言っていたものが、B市では△△と言うとなれば、同じ物を指しているのに混乱してしまい、迷惑をかけてしまうからです。日本語にあまりなれていない外国人の方なら特にだと思います。そうなれば、やさしい日本語に翻訳しても伝わりません。
「やさしい日本語」には正解がないと言われています。目の前の相手に伝われば、それが「正解」だからです。しかし、多くの人に向けて「やさしい日本語」で発信する場合には、最大公約数的な翻訳が求められます。
そこで、各用例集を横断的に眺めてみることでそれぞれの表現を比較し、より伝わりやすい表現を見つけてみることにしました。それがこのサイトの目的です。
皆様の、何かのお役に立てれば幸いです。
管理人 マイコ
マイコ
2021年3月まで地方都市の市役所に勤めていました。
今は、フリーで日本語を教えたり継承語教育に関わったりしています。
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